「FAN AKITA (ファンあきた)」は秋田魁新報社が運営するクラウドファンディングサービスです。

救える命がきっとある。自殺予防の「秋田モデル」を全国へ―。民間主導の取り組みを秋田から発信したい。

6月に秋田市でシンポジウム

 こんにちは。私は秋田市のNPO法人「蜘蛛の糸」の理事長を務める佐藤久男(73)です。自殺率が最も高いとされる秋田県で2002年から自殺対策に取り組み、15年になりました。長年の活動で形になってきた自殺予防の民学官連携の取り組み「秋田モデル」を今後は全国に広げたいと考えています。それによって救われる命があると考えるからです。取り組みの第1弾として6月に秋田市でシンポジウムを開催するため、クラウドファンディングで資金協力の呼び掛けをさせていただくことにしました。
 

私の原点
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 まず私自身についてお話ししたいと思います。私が自殺予防に取り組んだのは、自身の体験と友人の死がきっかけでした。

 私はかつて不動産会社を営んでいたのですが、不況のあおりを受けて会社は倒産を余儀なくされました。ちょうど2000年秋のことです。会社の存続に社員と家族の生活が懸かっていました。だから必死で金策に走り回り、あらゆる手を打ちました。しかし、道は開けませんでした。うつ病を患い、眠ることができなくなり、幻覚まで見るようになりました。坂道をどんどん下り、ついには住む家を失いました。

 

みんなこうして…

 このときです。自ら命を断つ人の気持ちが分かったのは。私の周囲では過去に複数の経営者が事業に失敗し、自殺していました。「みんなこういう苦境の中で絶望を感じ、死んでいったのだろうか」。万策が尽き、希望を失い、追い詰められて冷静な判断ができなくなりそうになったとき、そう思いました。痛いほどに気持ちが分かりました。ただ私にはまだかろうじて冷静さがありました。自ら命を絶つようなことはしないと言い聞かせました。
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                 (車が走る秋田市中心部の風景)
 

誰かが手を差し伸べれば

 翌年、私と同じように事業に失敗した別の知人が自ら命を絶ちました。残念で悔しくてなりませんでした。自ら死を選んだ知人たちは確かに事業に失敗しましたが、長年にわたって地域で雇用を維持し、地元経済を支えてきた企業経営者です。なぜ彼らが死ななければならないのか、誰も手を差し伸べることができないのか、と憤りさえ感じました。「このまま放ってはおくことはできない。だれかが何かをやらないといけない」。そう思ったのが活動のスタートでした。
 

倒産が終わりではない

 「蜘蛛の糸」は自殺を考えるほどに悩む人たちの相談機関です。私と私の思いに賛同してくださる人たちで2002年に設立し、悩む中小企業の経営者らを対象に面談をしてきました。向き合ってじっくり話を聞き、死にたいと思うほど苦しむ状況を理解し、一緒に解決するよう努めました。悩んでいる人のハートに「レントゲン」を掛けるような気持ちで寄り添いました。「会社の倒産が人生の終わりではない。そこから始まる未来がある」―。そんな言葉を投げかけました。
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(秋田市の蜘蛛の糸事務所)
 

秋田・こころのネットワーク設立

 私は思い悩む人に1人の相談員、または一つの相談組織が対応するだけでは限界があると考えています。自殺はたった一つの理由ではなく、経営難や多重債務、病気、生活苦、人間関係などさまざまな要因が複雑に重なり合って起きてしまうからです。「たくさんの人間、団体が力を合わせればもっと多くの命を救えるのではないか」。2006年、私がほかの自殺予防の民間団体に呼び掛けて県レベルで初めての連携組織「秋田・こころのネットワーク」を設立したのはそんな思いがあったからです。当初は9団体から始まりました。
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  (秋田・こころのネットワークの活動風景)

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   (ネットワーク発足を伝える2006年12月2日の秋田魁新報の記事)
 

「いのちの総合相談会」スタート

 2009年には一層の相談体制の充実を図り、「いのちの総合相談会」を始めました。つまり、それぞれの人の悩みに臨床心理士や社会保険労務士、弁護士、司法書士、産業カウンセラー、精神保健福祉士らが対応できる場所をつくったのです。当初の開催ペースは年数回でしたが、2015年度以降は月1回へと拡充しました。相談機関が複数でかかわると相談者の安心感も違うようです。こちらも複数の視点で見ることで相手の問題点がよく見えるようになりました。
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 (相談会会場の蜘蛛の糸事務所)
 
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民、学、官が連携

 いまや「秋田・こころのネットワーク」に名を連ねるのは39団体・個人に増えました。「民間団体が率先して相談活動を行い、大学が自殺対策の理論上の司令塔役を担う。そして行政は政策を立案する」―。民、学、官がこうして連携する自殺対策はいつしか「秋田モデル」と呼ばれるようになりました。私はこうした地道な取り組みが少なからず成果を生んでいると考えています。県内自殺者数は2003年の519人をピークに減少し、2015年には262人へとほぼ半減しました。
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私たちの喜び

 「悩みを聞いてもらえて良かった」「あのとき会ってもらえなかったら私は死んでいたかもしれない」―。相談者からそんな声が寄せられることがあります。自分たちの活動が報われたと思える瞬間です。うれしさのあまり涙がこぼれ落ちるときもありました。私は丁寧に話を聞いて相談に応じ、寄り添いながら相手とつながっていけば多くの人の自殺は食い止められると信じています。

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(チラシを配布する啓発活動)

苦しむ人は県外にも

 民間主導の「秋田モデル」が県内で定着してきました。今後はさらに県民一人一人に自殺予防の意識を広げ、自殺者数の減少に一層力を注がないといけません。今後もその取り組みを続けるつもりです。一方、自殺者が多いのは秋田県だけではありません。残念なことに全国にはさまざまな問題を抱えて苦しみ、もがき、自ら命を断つ人がほかにも大勢います。私は、秋田で徐々に成果を上げてきたこの取り組みのノウハウを積極的に県外にも発信する必要があるのではないかと考えています。それで命が救われる可能性があるからです。
/data/project/170/DSC_5345.JPG(多くの人を受け入れる蜘蛛の糸の相談室)

「秋田モデル」を検証

 その試みを前に進めるために最初に打ち出したのが6月24日午後1時半から秋田市上北手の遊学舎で開催するシンポジウムです。秋田の自殺対策の歩みを振り返りつつ、私たちが進めてきた「秋田モデル」について検証し、今後の秋田と日本の自殺対策の方向性などを展望したいと考えています。自殺予防に取り組むNPO法人ライフリンク(東京)の清水康之代表と私が対談形式で語り合います。
 
 当日は県内の民間団体、行政関係者らに出席してもらい、秋田モデルをこれから全国に発信していくことを確認し合う場にしたいと思っています。もちろん一般の方の傍聴も歓迎します。入場は無料です。
/data/project/170/相談会.jpg(相談室の様子)

 冒頭で説明した通り、今回クラウドファンディングで協力をお願いするのはこのシンポジウムの開催経費です。目標を30万円としました。秋田の取り組みを全国に広め、一人でも多くの命を救っていくために皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。
 

リターンについて

 リターンには少しでも地元食品のPR、消費につながればと思い、秋田の漬け物や稲庭うどんなどを取り入れました。また私の思いを知っていただく機会になればと考え、拙著も加えております。皆さんのお好みでお選びください。

①蜘蛛の糸3000円コース

    秋田の漬け物
    絵はがき「白神山地の四季」(5枚入り)

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②蜘蛛の糸5000円Aコース
    稲庭うどん(つゆ入り)
    絵はがき「白神山地の四季」(5枚入り)

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③蜘蛛の糸5000円Bコース
    男鹿しょっつる焼きそば(4食入り)
    絵はがき「白神山地の四季」(5枚入り)

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④蜘蛛の糸5000円Cコース
    佐藤久男著書「死んではいけない」

    絵はがき「白神山地の四季」(5枚入り)
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⑤10000円Aコース
    稲庭うどん(つゆ入り)                      

    男鹿しょっつる焼きそば
    絵はがき「白神山地の四季」(5枚入り)
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⑥10000円Bコース
    佐藤久男著書「死んではいけない」、「あなたを自殺させない」の2冊

    絵はがき「白神山地の四季」(5枚入り)

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最後に私から

 私は秋田を愛する人間です。人情味のある県民性や自然美などに恵まれたこのふるさとの自殺率が全国の高位にあることは一人の県民として放置できません。また自殺対策は、親や子ども、伴侶を失って泣き崩れる遺族の悲しみをこれ以上つくらないための闘いでもあります。一人でも多くの人を悲しみから救えるよう、今後も引き続き私たちの活動を見守りください。ご協力をお願いいたします。

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プロジェクトオーナー紹介

NPO法人 蜘蛛の糸
http://www.kumonoito.info/
2002年設立。1998年に450人だった秋田県の自殺者数を200人以下にすることを目標に活動している。面談による無料の相談活動、シンポジウムや勉強会の開催、自殺対策に関する提言活動などに取り組む。秋田市大町に事務所があり、理事長は佐藤久男さん。問い合わせは☎018・853・9759

現在の支援状況

地域|
秋田県
現在集まっている金額
283,000円
目標金額
300,000円
94%
サポーター
46人
終了まであと
24日

支援いただいた方への特典

蜘蛛の糸3,000円コース

3,000円 の支援で
  • 秋田の漬け物
  • 絵はがき「白神山地の四季」(5枚入り)
支援口数 | 16口
蜘蛛の糸5,000円Aコース

5,000円 の支援で
  • 稲庭うどん(つゆいり)
  • 絵はがき「白神山地の四季」(5枚入り)
支援口数 | 4口
蜘蛛の糸5,000円Bコース

5,000円 の支援で
  • 男鹿しょっつる焼きそば(4食入り)
  • 絵はがき「白神山地の四季」(5枚入り)
支援口数 | 6口
蜘蛛の糸5,000円Cコース

5,000円 の支援で
  • 「死んではいけない」(佐藤久男著)
  • 絵はがき「白神山地の四季」(5枚入り)
支援口数 | 7口
蜘蛛の糸10,000円Aコース

10,000円 の支援で
  • 稲庭うどん(つゆ入り)
  • 男鹿のしょっつる焼きそば(4食入り)
  • 絵はがき「白神山地の四季」(5枚入り)
支援口数 | 11口
蜘蛛の糸10,000円Bコース

10,000円 の支援で
  • 「死んではいけない」(佐藤久男著)
  • 「あなたを自殺させない 命の相談所『蜘蛛の糸』 佐藤久男の闘い」(中村智志著)
  • 絵はがき「白神山地の四季」(5枚入り)
支援口数 | 4口

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