「FAN AKITA (ファンあきた)」は秋田魁新報社が運営するクラウドファンディングサービスです。

〝北限のお茶〟檜山茶を守り伝えるため山の斜面を茶畑にしたい。城跡、松並木がお茶づくりを引き立てます。

甘み、苦み、後味すっきり

300年ほど前の江戸時代中期に栽培が始まった秋田県能代市の檜山茶(ひやまちゃ)。ここ20数年、檜山茶の生産に携わってきた梶原啓子と申します。

〝北限のお茶〟といわれ、商業生産されている日本茶の産地としては国内最北の地でお茶づくりに関わってきました。


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檜山茶は京都の宇治茶にゆかりを持ち、江戸時代から檜山地域の武士の製茶として根付いてきた歴史があります。最盛期には200戸ほどで生産され、地元には伝統的な製茶の技法が残っています。私は、より味わい深いお茶を求めて、日本茶の本場、静岡県に通って製茶の技を高めようと努めてきました。

「甘みがあって、それから苦みがきて、後味がすっきり」
私は檜山茶の特長をそう表現できると思っています。


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檜山城跡周辺、山の斜面に茶畑

 現在、檜山茶はわずかな生産にとどまっています。私はこの〝北限のお茶〟の生産量を高めたいと思い、新たに自分で茶畑をつくることを決心しました。中世に檜山安東氏の居城だった檜山城跡の周辺に位置し、江戸時代の有力者、多賀谷氏が住んだ居館跡近くの山の斜面に茶畑の候補地を見つけました。そして、その土地所有者から借り受けの了解を得ることができました。

 茶畑の候補地である山の頂きに立つと、豊かな田園風景とともに、江戸時代に人々が行き交った羽州街道の松並木の美しい景観が広がっています。


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 「こんな素晴らしい自然環境に恵まれた土地で檜山茶をつくり、全国の多くの人に味わっていただき、〝北限のお茶〟のおいしさを後世に伝えていきたい」。そんな思いをどうしても成し遂げたくて、茶畑の用地整備費や茶樹の生育にかかる費用の一部50万円をクラウドファンディング「FAN AKITA」で集めたいと思い立ちました。
 

伝統の檜山茶を絶やしたくない

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 私はここ能代市檜山で生まれ育ちました。地元の高校を卒業した後、関東の大学に進み、養護教諭を3年間務めました。そして、主人との結婚を機に、檜山にUターン。お茶の栄養分たっぷりの「茶ようかん」などを製造、販売する菓子店を営む実家に戻りました。その家業にいそしみながら、叔父夫婦が生産する檜山茶の手伝いを20数年前から行うようになりました。

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 新茶の季節になると、みずみずしい茶葉を1日4~5キロほど摘み取ります。翌日には、まきで火をたいて蒸し器で茶葉を蒸し、炭火をおこして乾燥炉を使って手もみをする、という作り方を続けてきました。

 叔母が2003年に亡くなった後、叔父は「一人ではお茶づくりをやっていけない」と悩んでいました。そんなとき、「今まで守り続けてきた檜山茶を絶やしたくない。できる限り、協力するから続けてほしい」という声が、地元の檜山地域のまちづくり協議会から持ち上がり、その趣旨に賛同する人たちがボランティアで手伝っていただくことになりました。

 

手もみ技法磨き、見た目、味わいアップ

  茶摘みから手もみまで、おいしいお茶をつくるには手塩に掛けることが欠かせません。6、7月はほぼ毎日、手もみを行ってきました。生葉100キロに対して製茶20キロを目標に頑張りました。

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 自ら静岡で手もみの技術を習い、研さんを積んでからは、お茶の見た目も味わいもよくなったと思っています。そうした技法でつくられたお茶には、次第にリピーターも増えてきました。
 ただ、すべて手作りで行っているため、生産量に限りがあり、多くの方々の要望に応え切れていない現状が残念でたまりません。


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山の斜面に茶樹を育成へ

 檜山茶の生産農家は現在、2戸しかありません。往時とは異なり、檜山茶はなかなか手に入りにくい状況が続いています。このため、私は数年前から茶畑の栽培面積を広げる計画を練ってきました。

 この度、茶畑を造成しようと見つけた山の斜面は広さ約1ヘクタール。現在、秋田杉を切り倒したままの状態で、丸太や枝葉が散乱しています。そこを片付けたり、測量を行ったりするのに多くの資金がかかるため、皆さんのお力をお借りしたいのです。


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 年内には斜面を整地した後、来春にもお茶の苗を植えたり、種をまいたりして、茶樹を育てる計画です。みずみずしい茶葉を摘み取ることができるのはおよそ3~5年後とみています。​

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後世につないでいくために

 歴史をつないでいくということはたやすいことではありません。でも、今やらなければ、伝統のある檜山茶を後世につないでいくことができないのです。檜山茶を守るということは私の使命であり、私に課せられた義務であると思っています。そのための情熱と体力と意欲だけは、ある程度持っているつもりです。〝北限のお茶〟檜山茶をもっと広めたい夢を是非とも実現したい。

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                     (秋田魁新報2013年6月24日付)

 若い人たちに檜山茶を伝えていくには、ボランティアに頼るだけでなく、経済的に自立できる確かな経営基盤を築いていかなければいけないと思っています。そのための第一歩として、茶畑の造成に取り組みたいのです。どうか私の趣旨にご賛同いただき、ご協力いただきますよう宜しくお願いいたします。​

 

若い人たちが体験、未来開ける

 地元の人たちでつくる檜山茶保存会(野呂進会長)では、茶摘みや製茶を体験する「檜山茶フェスティバル」を毎年開いています。参加者数は県内外から数十人から100人ほどです。茶摘みを行った後、蒸した茶葉を乾燥炉の上で転がしたり、手もみをしたり、お茶ができるまでの過程を体験できます。
 
 参加者は茶葉からお茶を飲むまでの様子を知り、お茶に対する理解がひと味もふた味も深まって、とても喜んでくれます。地元の高校生をはじめ、若い人たちが体験するのを見ると、檜山茶の未来が開けてくるようです。


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                      (秋田魁新報2014年6月23日付)

 檜山茶を長年にわたって作り続けてきた叔父の梶原茂兎悦(もとえつ)は「檜山茶は子どもたちの教育のためにやっている」と、よく口にしていました。「茶葉に愛情を持つことが最も大事」と言い聞かされてきました。


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                                                                                                     (叔父の梶原茂兎悦)
 
 茶摘みからお茶を飲むまでの一つ一つの工程とその貴重な時間は、茶葉の色合いの変化や、手もみの感触、香ばしいかおり、茶葉の弾むような音の響きなど、見て聞いて触ることによって「大切な五感がはぐくまれる」と思います。お茶づくりを通して、情操教育の一端を担えるのであれば、こんなにうれしいことはありません。

 

檜山茶の歴史と私

 あらためて檜山茶の歴史をひもといてみます。能代市檜山で茶の栽培が始まったのは、江戸時代中期といわれます。秋田藩の所領としてこの地を治めた多賀谷峯経が、京の宇治から持ち帰った茶の実を檜山の山城の一角に植え、自家用の茶園を開いたことが檜山茶の始まりとされています。

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 峯経は茶道にたけた人物で、家臣を京に送って茶道を学ばせたこともあったそうです。それから約100年後、武家の内職としてお茶づくりが推奨され、檜山地区一帯で茶の栽培と製法が盛んになりました。最盛期には、茶の栽培農家が約200戸に上り、約10ヘクタールの茶園がありましたが、現在は2戸となっています。

 私は20数年来、このうちの1戸である叔父の営む梶原農園でお茶の生産に関わってきました。当初は伝統的な製茶の技法で作っていましたが、6年前から静岡県の標準手もみを習い、製法を変えてみました。そのおかげで、お茶の形も味わいも数段よくなったと思います。

 「甘みがあって、それから苦みがきて、後味がすっきり」。私は檜山茶の特長
を聞かれたとき、このように言い表しています。

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プロジェクトオーナー紹介

 檜山茶づくりに携わって20数年。能代市檜山で家族経営する菓子舗「茶誠堂」の「茶ようかん」は人気商品の一つ。檜山茶保存会のメンバー。静岡県、静岡市の手もみ保存会に所属し、毎年手もみ講習会に参加。手もみ教師補や日本茶インストラクターの資格取得試験に挑戦。お茶どころの静岡、京都をはじめ、青森、岩手、新潟、東京などとお茶を通して積極的に交流。中学、高校から社会人にかけてバスケットボール選手として活躍した。

 茶誠堂 〒016―9151 能代市檜山字赤館21
     電話・ファクス 0185・58・5021
     メール keiko19620316@gmail.com


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プロジェクトオーナー紹介

梶原啓子
檜山茶づくりに携わって20年以上。能代市檜山で家族経営する菓子舗「茶誠堂」の「茶ようかん」は人気商品の一つ。お茶どころの静岡、京都などとの交流に積極的。檜山茶保存会会員。

現在の支援状況

地域|
秋田県
現在集まっている金額
700,000円
目標金額
500,000円
140%
サポーター
48人
終了しました

支援いただいた方への特典

檜山茶1,000円コース

1,000円 の支援で
  • 絵はがきポストカード
支援口数 | 5口
檜山茶3,000円コース

3,000円 の支援で
  • 茶ようかん3本入れ1箱
  • 絵はがきポストカード
支援口数 | 10口
檜山茶5,000円コース

5,000円 の支援で
  • 茶ようかん6本入れ1箱
  • 絵はがきポストカード
支援口数 | 9口
檜山茶10,000円コース

10,000円 の支援で
  • 茶ようかん6本入れ1箱
  • 新茶50グラム(※開墾した茶畑で収穫した時に送ります)
  • 桜皮細工デザインのマグネット2個
  • 絵はがきポストカード
支援口数 | 20口
檜山茶30,000円コース

30,000円 の支援で
  • 茶ようかん6本入れ1箱
  • 新茶50グラム(※開墾した茶畑で収穫した時に送ります)
  • 桜皮細工の茶筒
  • 絵はがきポストカード
支援口数 | 4口
檜山茶50,000円コース

50,000円 の支援で
  • 茶ようかん10本入れ1箱
  • 新茶50グラム(※開墾した茶畑で収穫した時に送ります)
  • 桜皮細工のお盆
  • 絵はがきポストカード
支援口数 | 6口

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